朝から止まない雨傘を差すのが面倒でカバンを頭にのせて走り出す雨傘が彩る帰り道濡れまいと先を急ぐ俺を誰かが呼び止めた気がして振り返れば窓辺でぼんやり頬杖つく君がいた寂しそうな表情で誰かを待つのか雨傘が彩る帰り道を独りぼんやり眺める君がいた
[前頁] [如月 ちゃこの部屋] [次頁]