詩人:薄紅 | [投票][編集] |
言葉に熱くなった日々は
欠片さえ残す事なく、私の手元から離れ
寄せては返す白波に似た、時に荒れ狂う
胸の痛みだけが
貴方は確かに居たのだと
そう、繰り返すのです
届かなければ
届いたとしても
もう、なんの意味のないモノなのだと
言い聞かせては
何故、貴方が
何故、貴方がと
不意に消えた存在に
怒りすら感じ
いつか
きっと
なんて言葉じゃ
生きていけない私は
今日に追い付けないまま
時折振り返っては
貴方を探していました
そこに
居たのですね
私は
貴方の が好きでした
あの時の
心から
ありがとう。
そして、少し遅れた
おかえりなさい。