詩人:郵便屋 | [投票][編集] |
心に残るたくさんの傷。
あなたへの愛と共に、傷も増えていった。
この傷が消えないといいな、と願う。
あなたが私に刻んだ傷さえ愛しく思う。
時間が流れて、
傷口が塞がりそうになっても
無理矢理、かさぶたを剥がすつもりです。
この痛みが続けばいいな、と思います。
傷が増えればいいな、と思います。
あなたにつけられる傷なら、
もっともっと増えたって、
もっともっと痛んだって構わないんです。
あなたの為の痛みなら
あなたの為の涙なら
あなたの足跡さえ残らなくなった心なら要らない。
だから、
もっと傷をつけて。
痛みを刻みつけて。
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記憶。と、思い出。
似ているようで違う。
記憶は、頭に刻まれ
思い出は、心に刻まれるのだろう。
記憶は、頭の中で苦くも甘くも刻まれ続ける。
思い出。
記憶よりも、思い出の方がずっとずっと甘い。
甘いが故に残酷。
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ただ、
あなたの隣で
無邪気に笑っていたい
それだけなのに
どうして
こんなにも難しいんだろう
あの頃の私は
どんな風に笑っていたかな
あなたの隣で笑えてた日々が
眩しく思えて仕方ない
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逢いたい気持ちを
あなたに逢いたい気持ちを
うまく飲み込むことが出来なくて
のどの奥につかえて
とても苦しいの
伝えてはならないこの気持ちが
あなたに届かないこの気持ちが
胸の奥の奥に
抜けないトゲのようにささったままで
痛くて
苦しくて
仕方ないの
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約束が
こんなにも切ないことだなんて
知らなかった
知りたくなかった
叶えられない約束は
優しく、残酷な罪だと思う
それでも、
約束を
優しい罪を
残酷な罪を
求めずにいられないの
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誰にも許されない恋でした
許されてはいけない、
許しを乞うてもいけない
そう、決して
あなたから私の手を求めたけれど
あなたは泳いできた岸を振り返ってしまった
そして
遙か向こうに置いてきたものを愛しく思い出している
あなたは私の手を離し、
“きっと、戻るから”
そう言って
あなたの居るべき場所へ…
咎の恋の海に放り出されてしまった私は
唯、あなたを思うことしかできないのです
逢いたい、と口に出すことも許されない
あなたを責めることも、詰ることも出来ない
あなたの罪はあなたが背負うのだし
私の罪は私が背負うの
もう、戻れない
一人でこの海を泳ぐと決めたわ
咎人の上の空は青く澄んでいる
空だけがいつだって、味方だった
もう、それだけでいい
咎の海を泳ぐのは私一人でいい
この海であなたの幸せを祈るわ
この海をあなたと泳ぎだしてから
いつ孤独になったとしても、
それは受け入れなければならない
と、分かっていたの
私を思い出してはいけないわ
さようなら
どうか
どうか
幸せに