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郵便屋の部屋


[118] 咎人
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誰にも許されない恋でした



許されてはいけない、
許しを乞うてもいけない


そう、決して







あなたから私の手を求めたけれど

あなたは泳いできた岸を振り返ってしまった


そして

遙か向こうに置いてきたものを愛しく思い出している


あなたは私の手を離し、

“きっと、戻るから”

そう言って
あなたの居るべき場所へ…






咎の恋の海に放り出されてしまった私は

唯、あなたを思うことしかできないのです



逢いたい、と口に出すことも許されない


あなたを責めることも、詰ることも出来ない








あなたの罪はあなたが背負うのだし


私の罪は私が背負うの








もう、戻れない



一人でこの海を泳ぐと決めたわ










咎人の上の空は青く澄んでいる



空だけがいつだって、味方だった







もう、それだけでいい



咎の海を泳ぐのは私一人でいい



この海であなたの幸せを祈るわ



この海をあなたと泳ぎだしてから
いつ孤独になったとしても、

それは受け入れなければならない

と、分かっていたの




私を思い出してはいけないわ



さようなら


どうか

どうか

幸せに







2008/03/24 (Mon)

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