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さみだれの部屋  〜 新着順表示 〜


[525] 革命
詩人:さみだれ [投票][編集]

くすんでるぜ
めそめそすんなよ
いい加減顔あげろよ
もったいない生き方すんなよ
くだらないぜ
うじうじすんなよ
目を開けてろよ
"眩しくて眠たくなるよ"
それでいいんだよ

つまらないって言うならさ
楽しいと思える心を
忘れたって言うならさ
それは違うと言うよ
それは作り出したんだよ
つまらないやつがさ
オリジナルを忘れたわけじゃないだろう
あのとき涙を流しながら書いた詩を
"忘れるわけがないだろう"
それでいいんだよ

いいね
輝いてる

そう言われるくらい
お前は頑張れる
きっと



2012/07/04 (Wed)

[524] 夢子の日記5
詩人:さみだれ [投票][編集]

魂を臆することなくひっぱたいた
世界は目眩のような
曖昧なものに成り下がった
だけどそれも一瞬
ほんの一瞬だった

お前たちは知らない
快楽に喘ぎ苦しむがいい
絶望のぬるま湯に溺れるがいい
見果てぬ夢を恥じればいい

気持ちは高かった
成層圏なんかもう見えないほどに
生物のいない
素敵な夜
この体が意味を持たない
だから死んでも無駄
あなたたちは誰かがいるから死ねる
そうでしょ?
誰かの言葉に傷つき死ぬ
誰かが葬式をしてくれるから死ねる
誰かに愛されているから死ねる
誰かのそばに行くために死ぬ
この素敵な夜
そんなものはない
必要ないんだ
命なんて概念は

魂に鍵をかけた
その鍵を砕いた
見果てぬ夢
世界は目眩のような
夕暮れの光の中


2012/07/03 (Tue)

[523] 独り言
詩人:さみだれ [投票][編集]

ぽつりと呟く
人も疎らな
スーパーマーケットの裏
君がいるんだろう
聞こえているよ
楽しい独り言
車の音に混じって
歩いてきてる
僕はそれを愛しているし
何より必要なんだ!
絶え間ない時間より
揺るがない気持ちより
君がそのうち
歌いだすときを
いつまでも待っていよう
生きてる限り

ぽつりと呟く
楽しい誓い
僕と君と
限りある独り言


2012/07/03 (Tue)

[522] コズミック猫
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あの黒猫
俺を殺そうとしている
何度も目の前を行ったり来たり
うろうろしやがって

ああ、もう
こうしている間にも宇宙は膨張しているっていうのに
なんて変わらないんだ
何ひとつ変わりないんだ

愛する人はいないし
頭の中はアイスクリームの山
ロマンチックなんてかけらもない現実
だから重ね合わせてよ

ああ、もう
銀河が1センチ動くたび
あの子への気持ちは1光年離れて
俺は微動だにしないまま
あの黒猫
殺しにくるのを待っている
うろうろ、うろうろしてないで
噛みついてこいよ
さあ!

2012/07/01 (Sun)

[521] これは詩ではない
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今日一日のことをだらだら書く
これは詩だ!

この前ライブで歌ったんだぜ
これが詩だ!

人間はかくありけり
これこそ詩である!

お父さんお母さんへ
これは詩です!

優しいあなたが大好き
これ詩だよ!

今日も一日頑張ろっと
これ詩ね!

昔こんなことあってさ
これは詩なんだけどさ!






"君が詩句に翼あらしめ
魂の奥所より出で、別の空、別の愛へと
天翔る歌たらしめよ"
(「詩法」より)


2012/06/29 (Fri)

[520] 交錯の終端
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(あなたは誰?)
彼女がそう言った気がする
だが何も答えられない
言葉が引っ掛かったのか
喉を押さえ咳をする
何度も何度も
終いには呼吸が乱れ
俺は床に伏せた



(あなたは誰?)
彼女がそう言った気がする



(あなたは誰?)
彼女がそう言った気がする



(……)
彼女がそう言った気がする



()
彼女がそう言った気がする



彼女がそう言った気がする
だが俺がいない
彼女がいる
だが俺がいない
彼女が言っている
だが俺がいない
言葉が引っ掛かったのか
いやそうじゃない
何も苦しくはない
ただ俺がいない
彼女がまだ言っている
だが俺がいない


俺がいない

彼女がいる




2012/06/29 (Fri)

[519] 夢子の日記4
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少女は
日記を残し死んだ
早すぎる死だった
学校は緊急集会が行われ
校長はいつもより語気を強めていた
親戚やクラスメート
近所のおばさんや知らない人
客間いっぱいに詰めこみ
木魚が鳴り始める
肌寒い初夏の頃だった

"魂を後ろ手に閉めた"
それは少女の精一杯の反抗だった
神様に左右され生きるしかできない命を
少女は忌み嫌った
それは個という存在を認めない人への
皮肉でもあった

少女はもう呼吸すら満足にできなかった
命というものを自由に生かしてやれない
少女は嘆いた
心の中で、夢の中で、この詩の中で、
少女はまだ間に合うと信じたかった
けれどもそれは他人によって無惨にも砕かれた
誰も私を知らない
誰も命を解そうとしない!
誰もみな自由に生きている
そう思い込んでるんだ、と




2012/06/29 (Fri)

[518] おはよう
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生きてる
脈打ってる
あなたの目がゆっくり開いて
ああ、見てる
見てるよ
見てる

あなたはストリッパー
私がそうさせたから
あなたを知ってほしくて
私がそうさせたから

ああ、見てる
あなたは見てる
見てるよ
あなたを見てるよ
見てよ
あなたは見てるよ
見ててよ
ずっと見ててよ



あなたを磔
この詩をお前らは見る
あなたを見てる
私がそうさせたから



2012/06/28 (Thu)

[517] 夢子の日記3
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私を醜いと笑った人たち
あなたたちは恨まれる
罵詈が世間の総意だと
私は馬鹿馬鹿しいと鼻で笑う

私を素敵だと言った人たち
あなたたちはつまらない
お手頃な言葉に逃げないで
重力より重い言葉をちょうだい

あなたは素敵
死んでいてもきっと綺麗
神の足にすがり付く
無礼を許してあげる
許してあげるんだから

ノックはいらない
魂はすでに開かれている
それは公共の場だ
足を踏み入れる権利は誰にでもある

はず


2012/06/28 (Thu)

[516] 星の妖精
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僕らは星の妖精です
流れ星に乗って遊んでいたら
この星に来ていました
ここはいいところですね
すごくぽかぽかします♪

昨日はすべり台をしました
今日は砂場で山を作って川を指でひきました
明日はかくれんぼです
隠れるところがいっぱいあるから大変だろうなぁ

僕らはテレパシーで話します
だからこの星のみなさんとは話せません…
だけどみなさんすごく優しいです
おやつをたくさんいただきました

僕らは星の妖精です
お父さんとお母さんはいません
けれど僕らは子供です
ちっちゃな子供です

「いつかコキョウに帰れるよ」
白い人は僕らが寝る前
いつも言います
僕らはここが好きなのに…

悲しいことがありました
大好きなみなさんがいなくなりました
空から青い光がやって来て
大好きなこの星を焼いてしまいました

昨日は絵本を読んでもらいました
今日はひとりです
明日はふたりだといいな


僕はひとりは嫌だな

2012/06/27 (Wed)
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