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さみだれの部屋  〜 新着順表示 〜


[453] 青の境界
詩人:さみだれ [投票][編集]

思うことはたくさんある

夢はどこに行き着くのか

現実に追いつけはするのだろうか

沈むブルー

いつも境界はない

混ざり合っていくのだ

あなたの目には惑いなく

しかも真摯な心を胸に閉まってある

落ち着きのあるその心を

それはブルー

自分を追いまわし

逃げた道を染めていくのだ

虚ろなる夜はいつもある

いつも知らないふりをした

あなたの心に私はなれないのだから

歩くブルー

境界は無きに等しい

それを見ないうちはまだ



2012/04/13 (Fri)

[452] 弱虫
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いつまでも腐ってんなよ
世界なんてそう容易く変わりゃしないよ
お前みたいなのがごろごろいたってさ
ずーっとそこにいたんだろう
お前のいるとこだけ埃がないんだもん
大した掃除機じゃないと綺麗にならない?
んなわけない
周りが汚いことを周りのせいにしちゃいけない
お前はその小さな縄張りで
何ができた?
とっとと立てよ
泣いたって
ふて腐れたって
何にも変わりゃしないよ
いつまでも腐ってんなよ



2012/04/13 (Fri)

[451] 赤とんぼ
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赤くなるなよ

夜が来ちまうよ

飛行機雲が綺麗だと

まぬけなこと言ってんなよ

旅に出る

見つかんない財布や

恥知らずの煙草を持って

"もうなんだか嫌になっちゃうな"

なんてわざとらしくため息ついてさ

旅に出るんだよ

二人してあの船に乗って

色んなとこでうまいもん食うんだよ

季節に心も変わってしまって

それでも同じように

飛行機雲を見りゃ綺麗だと言い

からかうと赤くなる

旅に出よう

空が暗くならないうちに


2012/04/13 (Fri)

[450] 魔法
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魔法は解けた

甘いフルーツは

悲しみにも似た

酸味へと変わる

今までの記憶に

塵ひとつも映らない

賑やかな夜に

今一度戻れるなら

海のような心をひとつ

空のような感情をひとつ

地のような魂をひとつ

生まれたばかりの純粋もまた

私はこの身に宿したい

それは魔法のようなもの

永遠ではないこと

2012/04/12 (Thu)

[449] 風の詩
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悲しみに暮れる

通り過ぎる風や

追い掛ける太陽

捕まってしまう

坂を下れば君の町

それを知ってる二人

夢の中までは風は吹かない

ただ信じる

心がつかまってる

ほろ苦いコーヒーや

少し苦手なサイダー

雨の降らない町

心は夢に捕まる

2012/04/12 (Thu)

[448] 手紙
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君は眠る
幸せそうに
瞼の裏に今日のこと
明日のこと昔のこと
窓から射し込む
星々の光
途切れないように
輝かせてよ

手をとり微笑む
幸せそうに
瞳の奥に映る声が
言葉になって飛び出した
このままずっと
二人でいられたら
いつまでも
君が幸せでいられる

愛するということは
幸せであるということ
君があればこそ
得られるものなんだよ

君が眠る
そのそばで
手を握ることが
俺の幸せだ
あなたにもそうであってほしい

2012/04/09 (Mon)

[447] 積み木
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あの子は家で
積み木で家を
あの子はひとり
家でひとり
大好きな積み木を
赤い積み木を
屋根にするよ
壁にするよ
誰かが住む
ウサギが住む
壊さないように
出掛けたいのに


2012/04/09 (Mon)

[446] 低血圧
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目が覚めて
寝ぼけてキック
痛い小指
鳥が驚く
朝からちょっと
厄ばかり
この夢を
終わらせて!

パンと牛乳
出会っちゃいけないと
釘を刺されたの
甘い蜂蜜に
夕べのキス
忘れたふり
このままじゃ
愛するには足りないぜ!

テレビの音
鳥のさえずり
車のマフラー
スプーンがカチンって
いたいけな
彼女の目
この夢の
続きはいつになったら

この夢の
終わりはどこにいけば


2012/04/09 (Mon)

[445] 幻影の愛し方
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あなたの形を愛しているわけではないの
あなたの声にうっとりしているわけでもないの
あなたを信じられるから
私は生きていてよかったって思えるの
あなたの背に溶けて
こっそり追い風を誘うわ
あなたがこの一歩に
私を感じてくれさえすれば
人生って素晴らしいものだって
明るく歌えるの
あなたはまたふらりふらり
形あるものにすがろうとするけれど
ねぇ見て
この手があなたの頬を撫でるわ
あなたの心が冷えないように
あなたを見守っているから

2012/04/05 (Thu)

[444] 夜明けの詩
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君の頬をよぎる
涙を拭いてごらんよ
ほら少し目がよくなった
いつまでもそこにいないで
おやすみなんて言わないで
旅に出る気持ちのまま
話をしたいんだ
星が軌道を逸れる
手を伸ばしてごらんよ
言葉が星座みたい


もう行かなくちゃ
君はもう行かなくちゃ
夕焼け窓の隙間から
君は旅立った
聞こえないかもしれない
その言葉は流星群に紛れて


2012/04/05 (Thu)
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