詩人:さみだれ | [投票][編集] |
詩を書け
さもなくば失せろ
できなければ黙れ
適当なら吐け
本心なら欺け
対等なら高みに
さもなくば這いつくばれ
土の味を知れ
空に何がある
そこに言葉が見えるなら
詩を書け
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ある人は自分を傷つけ
あらゆることを耐えている
ある人は母を思い
傷つかない言葉を選んでいる
ある人は無き日を憂い
黄昏の中で生きている
ある人は胸を張り
必死で自分を正当化する
人として思う
人でなければと
ただ一刻の夕闇になり
忘れてしまえたら
ある人は他人を傷つけ
あらゆることを無視している
ある人は自分を押し付け
これみよがしに親切にする
ある人は眠ることをせず
現実を失った虚ろな目を
ある人は優しさに長け
あらゆることを蔑ろにする
人であるかぎり
恥を知り続けなければならない
心が痛むとて
それは人ばかりではない
ある人は他人に触れて
幸せだと言った
ある人は空を仰いで
喜びだと叫んだ
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"この詩を一匹の犬に捧ぐ"
耳を触るとくすぐったいみたい
そんな君が好きだった
おやつにばかり目がいって
盗み食いしてただろう
玄関を勝手に開けて「見つかった!」
びっくりした顔が好きだった
ベッドの下に潜り込んで
みんな探し回ったよ
一緒に散歩に出掛けたら
手を引っ張って走る
息が切れて僕が止まると
君はそこで待っててくれる
頬を撫でたらすりよって
甘えてくる君が好きだった
君の見る世界が見たくて
君と並んで座り込んだ
眠ってる君にいたずらして
その度君は不機嫌だった
忘れないよ
最初会った日のことを
君の名前を
その鳴き声も
ただ今は心から言いたい
ごめんよ
自由にさせてやれなくて
本当に
君のこと好きだった
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瓶に入れた虫
息苦しくて羽をたたんだ
きらきらした目
子供は見ているばかり
何が楽しいの
何にもわかっちゃいない
神の御前に膝をつき
罪を告白すれば
与えられるのは罰?
失われるのは罪
何のためなの
なんで神に頼るの
からっぽなんだよ
瓶の中身はもうとっくに
からっぽなんだよ
像の中に神なんていない
いつからだろう
いつまでも、だろう
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人差し指で作った川は
二人で築いた山に向かう
頑張って作ったトンネルを抜けて
スコップで掘った湖へ
流す涙ももうないから
海の水を拾ってきた
ここに船を浮かべたら
二人で世界を旅しよう
そんな約束を交わして
夕日を眺めていた
ただきれいだったから
二人でいるのが好きだったから
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世界はそんなに素晴らしい?
そんなにまでして生きたがるほど素晴らしいの?
生まれてこなきゃよかったって
どんだけ自分に嫌気がさしても
死ねない心を作ったのに
この空はだだっ広いだけ
何にも知らないでそこにあるだけ
そんな空を愛せるの?
傷つけたり傷ついたり
めんどくさい人の戯れに
楽しいと感じられるの?
嫌だよ
見えないものは信じられないよ
感じられないものは無関係なんだよ
聞こえないものは無いんだよ
それでも世界は素晴らしい?
生きててよかったって思える?
死んだ方がましだ
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コンパスもなく
風に流され
小さくなっていく飛行船
そこから見た世界に
線なんか見当たらない
小さな街から
手を振る人が見える
心優しい貴婦人は
その人に向かい手を振る
どこに行くんだろう
そんな僕らの思いをよそに
ぷかぷか飛んでいく
青い空を
ぷかぷか飛んでいく
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肩が触れあえば
恥ずかしそうに距離をとる
初めて名前を呼んだとき
きょとんと見つめられた
喫茶店ではいつも紅茶
レモンティーが好きだと言った
春には桜を見に行って
日が暮れるまでそこにいた
祭りの日は混んでいて
手を握るとうつむいていた
眠れない日はそばにいて
普段話さないことも話せた
いつだって君は少女で
いつだって僕は子供で
好きなんてまともに言い合えない
そんな仲だったけど
いつだってわかってた
今だってわかる
好きなんだってこと
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君が涙を流したら
波は僕の爪先に
"冷たい"
それは僕の言葉
それは僕の爪先
君の頬
海はしょっぱいね
君の涙もおんなじだ
もしかしたら君の涙
海なのかもしれないね
どれだけたくさん泣いたのかな
いつまでたくさん泣くのかな
君が海を流したら
雫は僕の爪先に
"あったかいね"
それは君の心
それは君の目
僕の爪先
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何がなんでもゴールデンウィークは終わる
だらんだらんした毎日も
一掃しなければならない
だが私たちは忘れない
その日々に何かしらの価値があったことを
そして来るべき盆休みへ
希望を胸に精進していくことを
さらば!ゴールデンウィーク!
おはよう!今日からの日常!