窓辺に佇む
あなたは月を眺めて
いつも楽しそうな横顔を
少し曇らせていた
まるでこれから世界が終わるかのように
静かに月を眺めて
何を思ってそこにいるんだろう
誰を思ってそこにいるんだろう
ツキがないと嘆く
あなたは遠い目をして
これから朝が来ることも
忘れてしまったのかな
まるで世界にひとりだけになったように
どこか遠い目をして
さみしさを紛らすように
話しかけてくるけど
あなたの言葉はいつからか
聞き取れないほど小さくなって
応えられないときにはもう
いなくなってしまった
2011/05/26 (Thu)