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さみだれの部屋


[131] 虚言癖
詩人:さみだれ [投票][得票][編集]

手の中には花びら
色づいた肌
嘘を並べ立てて
誉めたら気づいた
本音がどこにもないってこと

その喉を潰して
誇っていたって
誰かがそのうちに
周りに聞こえるように
カッコ悪いね

染み付いた季節を
真っ白に洗う
目に見えてきれいだ
本当は何がきれいなんだっけ

喜ぶ声が聞きたい
感謝されていたい
嘘が返ってきても
本音で返してやりたい
本音だって気づいてもらいたい

2011/06/14 (Tue)

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