詩人:さみだれ | [投票][得票][編集] |
迫る闇から逃げて
逃げて逃げてそれでも終わらない
いっそのみ込まれたら
こんな苦しい思いしなくてすむんだろう
だけど剣を構えて
迫る闇に立ち向かえたら
きっとのみ込まれても
後悔しないですむんだろう
光が見えるかもしれないだろう
入りきらない幸せが
心から漏れて世界に満ちた
君の心と溶け合って
言葉がなくてもわかるんだ
言葉にしなくても伝わるんだ
だけどだんだん目が覚めて
二段ベッドの天井と
夕闇の青に気づかされる
泣いてしまったのは
安心したから
さみしかったから
僕のいない夢の世界に
まだ闇はうろついてるんだろう
僕のいない夢の世界に
まだ君は眠ってるんだろう