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さみだれの部屋


[176] かかし
詩人:さみだれ [投票][編集]

段々畑の最上に
かかしがぽつり胸を張り
いけない烏を脅してた
腰の曲がった婆さんに代わり
いけない烏を追いやった
藁の奥の枯れた心が
芽を出す頃には
段々畑は平らになって
いらないいらないと引っこ抜かれた
根を張る思いも知らぬ人
烏に脅され困ってる
腰の曲がった婆さんの代わり
それがかかしの存在意義
だからかかしは眠ったよ
ようやくかかしは眠れたよ

2011/07/17 (Sun)

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