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さみだれの部屋


[232] 19時
詩人:さみだれ [投票][編集]

古い記憶の中
二段ベッドの下に
君が現れて
夕闇と夜の間の
静かな眠気を

耳元で囁く
声すら覚えられない
呼んだ名前
上手く書けない

振り向けばいつも
君がいるような
そこにいるならちゃんと
向かい合いたい

靴を忘れたのか
記憶を忘れたのか
この手にあるのは
君の何なのか

耳元で囁く
言葉は忘れちゃいない
君がそこにいたこと
上手く書けてるかな

2011/08/21 (Sun)

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