何の花かはわからない木や草かもしれないただその匂いは優しくて懐かしい記憶をノックする帰りたいとは言わないただ忘れたくはないいくつ年をとってもその匂いを感じていたいもう現在と未来しか希望はないだから過去を絶望したくはない忘れたくないと思えるように生きろその匂いはそう言っている気がする
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