船があればあなたのいる世界などたった数日で行けるのだろう波があればあなたに宛てた手紙もいつかは届くのだろういつもここで電波を待ってる私を見つけて迎えにきて真っ暗な天井太陽を避けたクレーターに落ちた涙はすぐに消えた誰もいないだから声の意味を失った寒い夜ばかりの私だけの世界離れていくあなたを見送って光も届かなくなるころ私はあなたの知らないところで死んでしまうのだろう
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