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さみだれの部屋


[32] 流星群
詩人:さみだれ [投票][編集]

波にかき消された言葉
砂に埋もれた指先
太陽が隠れるたび
こっそりとキスをした
思いのすべては隠しきれなくて
あなたは時折うつむくけれど
選び抜いた気休めで
僕はあなたの手に触れるけれど

星が繋いだ言葉
涙も見つかりにくい夜
風が頬を撫でるたび
肩を寄せあった
願いのすべてを聞き入れてはくれなくて
あなたは時折うつむくけれど
選りすぐりの気休めで
僕はあなたの手に触れるけれど

一日待ったかいがあった
そう笑う日が来るだろう
雨の中に佇むよりも
ずっとよかったと思える
言葉はいつも曖昧すぎて
あなたは時折うつむくけれど
言わなきゃならない一言で
僕はあなたの手に触れるけれど
世界にたったひとつの願いで
あなたが幸せになれるように
僕は流星に託した

2011/04/17 (Sun)

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