あなたは頬を緩ませて毛布に包まり寒空の三日月を伝えられないもどかしい思いを息の続かない胸の高鳴りも三日月は食べてしまったあなたは肩を抱きながらきらきらした目を誰に送っていたのだろう誰へのテレパシーだったのだろう欠けた月の片割れは眠ったように心まで静かに影を潜めた
[前頁] [さみだれの部屋] [次頁]