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さみだれの部屋


[353] 「─遠くかそけくおごそかに」
詩人:さみだれ [投票][編集]

私はさみしい
さみしさの中に悲しみもある
日は昇るたび冷たくなって
いつか凍りつくのかな
それはさみしい
みんな悪魔の鏡に手を出して
割れた欠片を我先にと
みんなさみしい
それじゃ神様は笑ってくれないよ

時間に遊ばれて
風化していく肌に
バラのとげを刺したって
血は流れないのと同じ
私はさみしい
さみしさの中に悲しみもある
月まで凍りついて割れてしまったら
もう眠ることさえできなくなるね

2011/12/08 (Thu)

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