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さみだれの部屋


[369] セレナーデ
詩人:さみだれ [投票][得票][編集]

夕凪に人魚は琴を爪弾く

船乗りのいない孤独の沖で

ただぽろぽろと零れる

金色の鱗もやがて

水面に浮き 沈んでいく

神様すらその心は知りえない

少しずつ冷たくなっていく風を

人魚は歌うことで温めていた

何もいない孤独の海で


2011/12/27 (Tue)

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