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さみだれの部屋


[433] 落日のファンタズマゴリー
詩人:さみだれ [投票][得票][編集]



夕焼けをバックに

神木の根元

眠る人の姿が

辺り一面に散ったはずの

エンディングが

音もなく連れ添う

三毛猫が

すべて忘れられないと

嘆いているから

時間だ

もうすぐみんな

離ればなれ

そこから

いち

に の

さん

遠くまでは

響かないだろう

明日には

まだ早いのに

気持ちはまだ

遊んでるのに

もうここには

誰も いない

いたくて仕方ない

そう思っているのに




2012/03/24 (Sat)

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