詩は鳥のように電線の上で鳴いているかと思えば海のように深い愛情を浜辺へ行き交う人には景色でしかないそれも私たちには大切な言葉だときに詩は心を解せずへそを曲げて去ってしまうだろうときに詩は土くれと化し神様のおもちゃにされてしまうだろうそれでも人はいばらの先を求め私たちは心躍る日々を夢見て詩は誰かの中に止まり木を見つけたようだそして詩はさらっていったよ私たちにはそれがわかるだろう
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