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さみだれの部屋


[454] 無題
詩人:さみだれ [投票][得票][編集]

彼の心に
隠れた魔物が
爪をたてて
何か食べている
甘いのかもしれない
苦いのかもしれない
口をすぼめて
舌を冷やして
彼の心の
廃墟の街に
魔物が一匹
孤独に苛まれ

彼の心に
戸惑うあなた
爪を噛んで
精一杯の思考
"つらいのかもしれない
悔やんでいるのかもしれない
唇を噛んで
手を震わせて"
彼の心の
真っ白なところに
指先が触れそうな
触れられないような



2012/04/14 (Sat)

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