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さみだれの部屋


[459] 無題
詩人:さみだれ [投票][得票][編集]

昼のような喧騒と
夜のような脱力と
風に薫る君の髪のにおいを
書き留めておこう

まだ見ぬ海の向こうに
また太陽が昇っている
胸に抱いた摘みたてのレモン
なくさないようにと

君は過去を思っては
赤い空のふもとで
涙乾かすことも忘れて
揺れる世界を見ていた

僕が夜に生まれたなら
朝まで楽しいお話を
君が昼に生まれたなら
今は眠ってる頃だろう



風が薫る君の夢のなかで
書き留めておこう


2012/04/17 (Tue)

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