昼のような喧騒と夜のような脱力と風に薫る君の髪のにおいを書き留めておこうまだ見ぬ海の向こうにまた太陽が昇っている胸に抱いた摘みたてのレモンなくさないようにと君は過去を思っては赤い空のふもとで涙乾かすことも忘れて揺れる世界を見ていた僕が夜に生まれたなら朝まで楽しいお話を君が昼に生まれたなら今は眠ってる頃だろう風が薫る君の夢のなかで書き留めておこう
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