詩人:さみだれ | [投票][得票][編集] |
水をやることでしか
自分の優しさを実感できない
こいつらは水を与えなければ死んでしまう
もし水をやるのを止めたら
私は重罪人となって
死ぬまでの間十字架を握らされて
隣近所に蔑まれ
暗い穴蔵に押しやられ
日を見ることなく目は退化して
そうだ
水をやるのをやめてはいけない
やり続けなければならない
私はこいつらを生かさなければならない
そうすることで私は自身の優しさを知り
そうすることで私はこいつらに優しくでき
ああ、そうだ
私は純潔でなければならない
そうでなければ生きていけない
誰も生きることを認めてはくれない
水をやれ
水をやれ!
濁りない水をやれ
己が水をやれ
水を与えなければ死んでしまう
水を与えなければ死んでしまう 私は
水を与えなければ死んでしまう
水を与えなければ死んでしまう!