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さみだれの部屋


[58] 孤独のオペラ
詩人:さみだれ [投票][得票][編集]

なぜ孤独ばかりが
こうも目立とうとするのだろう
センターに立って
笑いもせずに肩を抱き合って
いつまで主役でいるつもりか
お前の出番は終わったんだ
もうとっくに終わってるんだ

ワルツを踊るとき
あなたはとても輝いていた
それは照明のせいでも
音楽のせいでもなく
まるでこの時が
ひとつの物語のように
僕には見えたんだ

歓声に頬を湿らせ
舞台は幕を下ろした
袖ではあらゆる共演者が
互いに労っている
ただ孤独だけが
誰にも見えていないように
最初からいなかったかのように

2011/04/28 (Thu)

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