馳せる気持ちはよそに砂浜に腰を下ろし海を眺める君こそ孤独であると言えよう瓶の中の手紙を読み 人知れず夢を見る刹那の千を思う君こそ孤独であると言えよう世界の果てなどないそう信じていてなお沈む日に終わりを見る君こそ孤独であると言えよう君は賢くもあり愚かでもある息苦しい夜なら窓を開けてその目に写るものに躊躇いなく美しいと感じたなら君は孤独であると言えよう君と同じ人がいてもそれは変わらない
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