詩人:さみだれ | [投票][編集] |
私は私を満足させることができない
あなたは毎晩、楽しい夢を見て
悦した顔で目覚めるんだ!
その隣のやつも!
その隣のやつも!
その隣の奴までもが!
私は頭のなかに『僕』を飼っている
毎日そいつに餌を与え
くだらない遊びをさせては
満足させている
ああ、頭のなかにもう一人『俺』がいる!
なんてことだ!
そいつは私の柔らかい脳を
トランポリンのように跳ね回って!
かと思いきや目を盗んで、眠ったり
耳を盗んで、音楽を聴いたり
私は私を満足させることができないのに
僕は満足している
俺はすごく満足している
あなただってそうだ!
その隣のやつも!
その隣のやつも!
その隣の奴までもが!