詩人:さみだれ | [投票][編集] |
そこであなたは
振り向いて
首をかしげて
舌を出す
そしてまた
ドレミを弾ませ
歩いていく
血の池地獄
俺は焼いてみたい
君の心
君の腹の中
君のふくらはぎ
焼死するほどの火傷を
魂を食らう
食われた魂は
恋人でした
昨日の喧嘩が
今日の惨劇
待ち合わせ場所
冬の河原
俺は凍りついた
彼女が裏切っていた
キスをするたび
舌を噛み千切ってしまえと
俺の心が
ノックで促す
メールの最後のおやすみ
俺を憎んでいるのか
愛してるわ
その残響が
彼女の叫びすら
掻き消す
おはようとまたがる
あなたに抱きつくと
背に冷たい感触
しあわせ
花に水をやる君
優しく話しかけながら
小さな虹の向こうには
血飛沫が
俺の手があたたかい
まるで君と手をつないでいるかのように