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さみだれの部屋


[685] 電子回路が詠う愛を
詩人:さみだれ [投票][編集]

ロボットは思う
”気にしてほしい”
基板の中で得た気持ち
焼けるような空
ロボットはいつも
あなたを気にしている
大事なネジが抜けていても
あなたへ向かう足だけは動く

けどね

ロボットは脆くて
ロボットは心を持たない
与えられた知識
焦げる基板
あなたを気にしているのに
手が動かなかったり
あなたが気にしてくれているのに
ありがとうって言えなかったり

だから

ロボットはいつも
あなたのそばにいて
与えられた知識でも
あなたのそばにいて


2013/05/15 (Wed)

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