俺は帰りたいだけだ
月や海でもない
あなたのもとに
夜の中を
駆けていって
あなたの体を抱き締めて
それが世界の何であれ
あなたを愛していることに変わりはない
けれどこの目はもう開けていられないし
足だってあがらない
だからこうして
あなたを思いながら詩を書き
夢に期待するんだ
青い部屋に
あなたの枕元に
俺の心がほんの少しでも残っていれば
難しい言葉が必要じゃない詩は
この一編のみ
あなたを思う詩は
たくさんあるのに
帰り道がまだ見つからない
この詩の行方も
今日の夢のことも
2013/06/18 (Tue)