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さみだれの部屋


[710] ノルン
詩人:さみだれ [投票][編集]

その朝を下る船は
まだ海にはたどり着かない

その昼を遮る音は
街を根城にしている

その夕を補う言葉は
プリズムの中に隠された

その夜を拭う布切れは
傷ついていたから

形あるものが
妬ましくて仕方ない

その日を横切る偶然が
必然だから

言わないでほしい

2013/07/09 (Tue)

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