その朝を下る船はまだ海にはたどり着かないその昼を遮る音は街を根城にしているその夕を補う言葉はプリズムの中に隠されたその夜を拭う布切れは傷ついていたから形あるものが妬ましくて仕方ないその日を横切る偶然が必然だからと言わないでほしい
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