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さみだれの部屋


[722] 失楽園
詩人:さみだれ [投票][編集]

浜辺で波の音を聞いているような

木漏れ日に目を細めているような

エデンの園は幸せの檻で

この心はひどく静かで

魂はまだそこにいる

明日のことも

昨日のことも忘れ

ここにいたいと思う

駆け出した軽い足のように

好きなものを手にしたように

喜ぶときにはいつも

時間なんて忘れて

明日のことが

昨日のことが

なにもかも奪うけれど

ここにいた心だけは

在り続けるから



幸せの檻を出ても

幸せになれると言い

あなたと私は歩いていきました

2013/09/01 (Sun)

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