あなたがもたれた三日月はもう今では落ちてしまってにっこり笑うこともしなくなった星は集まりひそひそと蔑み太陽はそ知らぬ顔で魔女は空を飛ぶことをやめてしまって飛行機が通ることもないけどやがて人はそれに慣れてしまいあなたもまた同じにやつれて小さくなった月の背森の向こうで毎日泣いてるそうだね友達もいなくてひとりきりで黄金に輝くこともできずそして人はそれを忘れてしまいあなたも同じにずっと見つからない夜の片隅に今でも毎日泣いてるだからね
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