詩人:さみだれ | [投票][編集] |
朧に霞む
虚構世界を
あなたは真っ白に見ている
私は赤
突き刺して突き放す影
とんでもない悪疾よ
道理にならないならば
真っ白に見える目を
ストライプの愉快な町で
見えぬ現をぼんやりと
心のない者のように
口をあんぐり眺めていなさい
千差万別
虚構世界を
優雅に過ごすためにこそ
優しさを
突き刺して頬張るべきで
しかしそれも悪疾よ
目に見えて然るべきものが
朧に霞む
あなたの白が
また青を飲み込み
満足そうに眠る様を
私はうっとり見ているのだから
これはきっと夢に違いない
”安堵した寝顔に
口をあんぐり開けて
心ないもの眺めていなさい”