この日の糧にあなたがひとりなぞる水平線世界はひとつ花弁をゆするあなたがひとり風に捕まり花は道を跨ぐ部屋の片隅にあなたがひとり窓の向こうには夜の飛行船この日の終(つい)にあなたがひとりなぞる星の線ひとつになった夢雲の輪をくぐりあなたはひとり何よりも高く明日を望む
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