詩人:さみだれ | [投票][得票][編集] |
天と点を合わせて僕は世界だと笑ってた
それを突然あなたはぶち壊して
僕の背中を押した
夢は現実にはならないけれど
現実に持ち込めるものだと
地下へ落ちていく僕を見下ろして
優しい声で諭した
点だった僕の背には羽なんて生えてるはずもなく
ただ落ちていくだけの毎日を
死んだふりで過ごした
僕の頭の中にある未来なんて
幸せとは呼べないけれど
そんなことは今はどっか置いといて
踏みとどまることだけを考えてろ
夢は現実には程遠いけれど
見えないところにはない
いつだって見ていていいんだ
現実があることを忘れてなけりゃ
僕はどうにかして飛ぼうと
羽なんて生やそうと気張っても
空はだんだん遠ざかるばかり
あなただって小さくなってる
あれ?まだ見てる
まだ僕を見てる
あなたの足元まで
這い上がっていく点だった僕の手や足は
現実であることをもう認めてる
あとは僕の意思が崖っぷちに届くまで