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さみだれの部屋


[832] 流星の泣く声が聞こえたら
詩人:さみだれ [投票][得票][編集]

流星の泣く声が聞こえたらいいのにね、と
彼女は私の隣で呟いた
窓に手を置いて身を乗り出して
目を閉じる彼女の横顔から
私は何も察することができない
私は私ひとりの世界しか見ることができないと
諦めてしまったから

彼女から見た空は
私が見ている空と違いないのだろうか
ときどき不安になる
私は彼女の何もかもを知らないのではないか

流星の泣く声が聞こえたら
私は真っ先にあなたの方を見遣り
流星の泣く声が聞こえたら
あなたが何を思うのかを知りたい

2014/09/02 (Tue)

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