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さみだれの部屋


[850] 月光蝶
詩人:さみだれ [投票][編集]

三日月が胸に抱く
ふるさとの面影は 淡く
水彩画のタッチによく似ていた
私は真っ黒いジャケットを着て
君の歩く道をなぞる
金木犀の公園へ行き
ベンチに腰掛け
遠い星に望んでみる

帰りたい

君がこんなにも痩せて
背中を丸めて眠る姿が
私には遠く
現実味がない
私の浮遊した心を 君は掬いとり
この星へ帰しているのだろう
自分のことなんて気にもしないふりをして

2015/01/01 (Thu)

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