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さみだれの部屋


[86] さよならのこと
詩人:さみだれ [投票][編集]

君は風になって
どこか遠くの町へいくんだろう
僕には膨らんだシャツが
まるで"胸がはち切れる思い"に見えて
たぶん君を思ってるんだろう

摘まみきれないでっかい雲を
押しながら君は歩いてく
一メートルもない僕の手は
そんな君を捕まえられない
ぼんやりしてんだよ
まるで夢でも見てるみたいにさ

大事なものを手放すのは
いつだって一度は躊躇ってしまう
どうでもいいものを見つめるのは
時間の無駄ってわけじゃないだろう
だから君は風になって
どこか遠くの町へいくんだろう
だから僕には頬を撫でる
その風が君のように思えて
何も言えずに手を振ったんだろう

2011/05/14 (Sat)

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