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さみだれの部屋


[867] 紅時
詩人:さみだれ [投票][編集]

赤く燃ゆる海
漁船の波紋
夏鳥は故郷を求め
長く飛びつづける
うすら紅の頬に
笑窪を浮かべて
風に願わくば
今、凪ぐようにと

私は星よりも軽く
思いはせるばかり
“昨日までの明日“が
今日であればと

防波堤の彼方
揺れてうち消えていく
夜を嫌うように
逆光についぞ消えていく
赤く燃ゆる海
夏鳥は故郷を求め
長く飛びつづけるのに

2015/04/27 (Mon)

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