色のない世界輪郭を失いあなたが景色と同化するそんな世界叫びもなく慟哭も嘲笑もない単一の音のみが響くそんな世界寂しいはずがないだって私がここにいるもの私だけが指を折った痛みがわからないそれが痛いと私は知らなかったから心が軋むそれは感触ずいぶん長い間刻み込まれてきたものなにもみえなくなったよあのおともきえてしまってそうやっておわるということせかいだけはしっていたのにわたしだけがしらなかったのに
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