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さみだれの部屋


[937] 濁音を伴う叫びを見つめ
詩人:さみだれ [投票][編集]

色のない世界
輪郭を失い
あなたが景色と同化する
そんな世界
叫びもなく
慟哭も嘲笑もない
単一の音のみが響く
そんな世界
寂しいはずがない
だって私がここにいるもの
私だけが

指を折った
痛みがわからない
それが痛いと
私は知らなかったから

心が軋む
それは感触
ずいぶん長い間
刻み込まれてきたもの

なにもみえなくなったよ
あのおともきえてしまって
そうやっておわるということ
せかいだけはしっていたのに
わたしだけがしらなかったのに

2019/12/16 (Mon)

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