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さみだれの部屋


[98] 相合い傘
詩人:さみだれ [投票][得票][編集]

手をとることも忘れて
かみ合わない話をして
それでもひとつの傘で
二人は歩いてる
いくつ年を取っても
話をすることもなくなっても
それでもひとつの傘で
二人は歩いてる
どっちの肩も濡れないように
身を寄せて歩いてる
行き先は二人でひとつ
時間がかかっても歩いてる

安いビニール傘だって
いかしたブーツだって
スーパーの買い物袋だって
全部ひとつで
二人は歩いてる
どっちの肩も濡れないように
二人は身を寄せて

2011/05/23 (Mon)

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