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こじろうの部屋  〜 新着順表示 〜


[15] 
詩人:こじろう [投票][編集]



見ないでほしい
こんな情けのない僕など

でも見てほしい
こんなに君を好きな僕を

ああどちらも君に求めてしまう僕は
できれば君になってしまいたい

君の全てを分かっていたい
君に全てを分かってほしい

欲望は際限無く
僕を侵食する

僕の顔を映す君の瞳がほしい
僕の名を呼ぶ君の声がほしい
僕の指を滑る君の髪がほしい
僕の唇を塞ぐ君の唇がほしい

しかし一番ほしいものはやはり
『君に愛される僕』、なのです。

2008/08/04 (Mon)

[14] 
詩人:こじろう [投票][編集]



私は猫です。
ただの猫です。
あなたの猫です。
少し太った猫です。
寝てばかりの猫です。
ちくわが好きな猫です。
金茶色の毛並みの猫です。
額にM字模様のある猫です。
鳴き声がかわいくない猫です。
あなたの指をすぐに噛む猫です。
抱き上げられるのが嫌いな猫です。
ご飯の時にしか擦り寄らない猫です。
叱られるとツンと澄ましている猫です。
あなたが必死に懐かせようとする猫です。
あなたがいないと生きてはいけない猫です。
あなたのことがちくわの次に大好きな猫です。

2008/08/04 (Mon)

[13] 
詩人:こじろう [投票][編集]



夏の空は果てのないほど高く
限りなく明るい青であった。

旅人は言った。
「ここが『終わり』だ」
旅人は空を見上げた。

風が言った。
「ここには特別なものは何も無い。
 どうしてここが『終わり』だと?」
風は立ち止まり、大気となった。

旅人は答えた。
「何も無くはない。
しかし、『ここ』にあるのではない」
旅人は目を細めた。

大気は言った。
「それはどこにあるのですか?」
大気はまた少しずつ動き出した。

旅人は答えた。
「それは君の中にあるよ」
旅人は息を吸った。

大気は言った。
「私の中に?それは光栄なことだ。
 もう行かなければ。お元気で」
大気はまた風になった。

旅人は言った。
「お元気で」
旅人は手を振った。

風はどこかへ行ってしまった。
あとに秋の欠片を落としていった。

旅人はその欠片のそばにそっと横たわった。
自分の次の旅人と、
次の夏のことを思って目を閉じた。

2008/08/04 (Mon)

[12] 
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とうとうここから飛べるのだ
この平和で単調で美しい世界から
外界には果たしてどれくらいの
忌まわしい悪夢が蔓延っているのか
恐ろしくもあり、楽しみでもある
カウントダウンは始まっている
私のためだけにあった世界が
私の背中を押す
ああいやだ、怖い、今更だが

『早くこっちへおいで』

外は光に溢れていた

2008/08/04 (Mon)

[11] reverb
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浅い呼吸を繰り返す
飲み干されたティーカップの中
君の放り捨てた意味を拾えないでいる

手を伸ばしても
Words cannot convey to you
掠めもしない

全てを無かったことにしたって
僕は立てないんだよ
透明な苦い雨が降ったって
何も隠せはしない
The light disregards for me
You know how to surface me
But go away
Far away


曖昧な輪郭[カタチ]だった
僕らが造っていたカタマリは
気が付けばもう崩壊を止められないまま

振り返っても
The world has lost sound
何も見えない

君が一人で泣いていたって
僕は分からないんだよ
それすらももう何の問題にも
ならないなんて
ねぇ
Someone deride me as a stupid
I know that all is late
So I grieve
Just grieve


開いた隙間からとめどなく溢れてくるこれは
今さら意味なんて持たないのに
ねぇ


このまま流れ続ければきっと
僕は空っぽになってしまうよ
閉じられるのは一人しかいない
君しかいないんだよ
全てを失うことになっても
君を呼ぶべきだった
まだ心の中の残響が
燻っているんだよ
The wind isn't around me
I know you never come back to me
But I think
Think of you

2008/06/26 (Thu)

[10] ワルイユメ
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おかしな夢だねって
笑って話せたなら

ねぇ
早く目覚めさせて
今すぐ優しいキスで起こして
やわらかい陽射しの中で微笑む君を抱きしめるから
離さないから

時の音は聴こえるのに
僕の夜はいつ明けるの

怖い夢を見た日は
大丈夫だよって言って髪を撫でて
震える僕を包んでそっと接吻て
君にしかできないその魔法で
虚無の闇から救い出して

悪夢から逃れられない
寝ても覚めてもいつまでも夜
星も瞬かない闇が
まとわりついて息ができない
君が見えない

目の前に君がいるのに
どちらが夢(ニセモノ)?現実(ホンモノ)?

長い夢が終われば
愛してるよって君に伝えるから
照れてる君をからかってそっと手を繋いで
君にしか見せない僕の全て
永遠の愛を君に誓おう


こんなにも寂しいのに
何故君は横にいないの

怖い夢を見た日は
大丈夫だよって言って髪を撫でて
震える僕を包んでそっと接吻て
君にしかできないその魔法で
虚無の闇から救い出して

長い夢が終われば
愛してるよって君に伝えるから
照れてる君をからかってそっと手を繋いで
君にしか見せない僕の全て
永遠の愛を君に誓おう


眩しくて目覚めたのに
僕の夜はいつ明けるの

2008/06/05 (Thu)

[9] 反射熱
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半袖から風が入って
なんだかこそばゆいのです
君の白がさらけ出されて
ちょっぴり早くなる心臓

キラキラ光るものになりたいな
鳥の影が閃った

教科書にぶちまけた
落書きはうっかり消えない
まさか君に見られることは
ないとは思うけどちょっと…

君はあんぱんと牛乳が似合う
僕の君メモに追加

そろそろ夏がくるな
毎年のことです
別に君と目が合ったから
紅い訳じゃないのです

アスファルトは熱くなって
僕を焦がしていく



思ってることはいっぱい
伝えることは難題
まさかの展開を想定
やっぱり何もできない僕は

明日にはきっと変わっていたいな
雨の予感がした

ときどき目が合うよな
なんてただの妄想です
別に君が眩しいから
逸らす訳じゃないのです

アスファルトは熱くなって
僕の脳を溶かす



そろそろ夏がくるな
毎年のことです
別に君と目が合ったから
紅い訳じゃないのです
僕らは変わるかな
自信はないけれど
勇気を出そうと思うのです
指先が震えるけれど

アスファルトは熱くなって
君を紅く染める

2008/06/06 (Fri)

[8] 洛陽
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かすかなざわめきを聞き流し
高架下をくぐる
自転車の影は伸びて
あの人まで届きそう


落ちていく
落ちていくよ
赤く
朱く


ビルの狭間で窮屈そうに
急げ今のうちに
残像も消えるほど
あの人が見つかるまで



闇が迫り 雲が憂う
どこにいますか?
落ちるよ 落ちないで
あぁ僕は息もできないのに

夕を駆けるよ





家路につく人の群れ
どうか遮らないで
空を廻る渡り鳥よ
あの人だけ引き止めて


染まってく
染まってくよ
暗く
闇く



闇が迫り 星が灯る
見えていますか?
落ちるよ 落ちないで
まだ僕は伝えていないのに

往かないで、夕


いかないで、ゆう








.

2008/08/04 (Mon)

[7] 
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なんて明るくて楽しげで美しくて
薄っぺらな唄



あなたはいったいそれで
何を歌うという





派手にきらびやかな服を着たその言葉は
意味を忍び込ませるポケットもない





何を歌うという


何を歌うという







ああなんという空虚

そこにあるものは




なんの存在意義もない




そして皮肉にも

私のこのアイロニーさえ




何も伴うものはないのだ












世界は色を封印した

2006/09/28 (Thu)

[6] 
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希望をみた


暗い瞼の裏側に


希望を見た


淡い夢の片隅に


希望を視た


儚い貴方の横顔に






僕はみた、


みたのだ






それは明るく

温かく

柔らかく



僕を包むのだ






それは形を為さないし

丸い形をしているし

貴方の形をしている






希望は僕の内にあり


また、僕は

その希望という宇宙の中に


漂っているのだ









希望は常に



僕と共に



そこに在る















こういったことを








生きている限り僕は










強く強く希望するのである。

2006/09/07 (Thu)
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