詩人:時雨 刹那 | [投票][編集] |
ある日の朝
綺麗な花が咲いた
とても綺麗な花が咲いたんだ
偶然その花の咲いた場所を通り掛かり
その花を見た誰もが
その花の余りの美しさに心を奪われた
他に例えようのない
美しさで
一輪の花はそこに咲いていた
何故そんなにも綺麗な花がそこに咲いたんだろう?
それは
その場所に種があって
その場所に土があって
その場所に風が吹いて
その場所に水が、雨が降って
その場所に陽が注いで
その場所に時が流れたから...
そして
その場所に
花として咲く事の幸せを
噛み締めて
その場所にあった全てへの感謝を抱いて
その花は他に例えようのない美しさで
その場所に咲いたんだ
誰かをうらやむ事は簡単で
誰かを妬む事も簡単で
でもそこに美しさはなくて
心奪われる程の美しさは
実は今周りにあるもの全てに感謝する心の中にあるんじゃないかな
なんて
綺麗な花を見て考えたりした。
詩人:時雨 刹那 | [投票][編集] |
どんなに惨めな失恋をしたとしても
そっと耐えて
その苦痛に耐えられないのならば
気の済むまで大声出して泣けばいいし
心から笑えなくても
仲の良い友達と馬鹿になってみたっていい
少し時間がたって
その喪失感を
乗り越えた時に
きっと君は今よりもっと魅力的になっているはずだから
大丈夫だよ
いつか巡り合うから
詩人:時雨 刹那 | [投票][編集] |
あれからどれくらい経ったのだろう?
君と出会って
燃えるような恋をした
あの夏の日から
僕はすっかり大人になって
もう夏の海であんな冒険をする事もないんだろう
もう夏の海であんなに馬鹿騒ぎする事もないんだろうな
仕事に追われて
海にもそうそう行けない
家族を守る為に
僕の生活はあの頃とは
まったく違うものになった
あれからどれくらい経ったのだろう?
君と出会って
燃えるような恋をした
あの夏の日から
きっとあの海の砂は
あの日の僕を覚えてる
きっとあの海の砂は
あの日の君を覚えてる
もう戻らない遠い夏の日
あの海の砂が覚えてる