詩人:時雨 刹那 | [投票][編集] |
ある日の朝
綺麗な花が咲いた
とても綺麗な花が咲いたんだ
偶然その花の咲いた場所を通り掛かり
その花を見た誰もが
その花の余りの美しさに心を奪われた
他に例えようのない
美しさで
一輪の花はそこに咲いていた
何故そんなにも綺麗な花がそこに咲いたんだろう?
それは
その場所に種があって
その場所に土があって
その場所に風が吹いて
その場所に水が、雨が降って
その場所に陽が注いで
その場所に時が流れたから...
そして
その場所に
花として咲く事の幸せを
噛み締めて
その場所にあった全てへの感謝を抱いて
その花は他に例えようのない美しさで
その場所に咲いたんだ
誰かをうらやむ事は簡単で
誰かを妬む事も簡単で
でもそこに美しさはなくて
心奪われる程の美しさは
実は今周りにあるもの全てに感謝する心の中にあるんじゃないかな
なんて
綺麗な花を見て考えたりした。