詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
もう夢が夢でなくなるころのお話から
きっと誰もがそう想うんだろうけれど
そのまま時間が留まればいいと
叶わないもの
叶わないもの
かなわないものばかりの
私のないものねだり
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あまり覚えていたくない想いを一時的に解消しようと
風邪薬と頭痛薬と入眠剤を
強いお酒で流し込み
右も左もわからないほど
ふらふらになってた
雨上がりの重い空の日
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この先
眠れないままの
秋の夜長に
君を想って
想って
想って
想って
想って
ただひたすら
眠ること忘れて
大きくため息吐けば
また
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とある人の唇から言葉は紡がれた
「愛とはこの世で『最も美しく』、『最も尊く』て『最も儚く』『とても利己的』で『この上なく愚かしくて』いい意味でも悪い意味でも『理解不能』なもの」
だと
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あのころからの日記をつけるとしたら
毎日毎日
『君が好きだ』
とか
『今日も君を好きで居られた』
とかで
毎日を埋め尽くし
今となっては
『君に会いたい』
とか
『君に会いたい』
とかで
日記の頁を埋め尽くし
汚しきってしまう
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今日は大切な君が生まれた日
本当なら病院のベッドの上で
生まれていた僕らの子供と
一緒に祝ってたね
帰り道にバースディケーキを買って
僕は一人で君の誕生日を祝おう
君が生まれて
君と出会った事
感謝しながら
一人でシャンパンを呑んで
一人で唄って
二人の誕生日を祝おう
そしてまた明日から
暫くは一人でいる寂しい自由を
愚にもつかない仕事ぶりを
謳歌しよう
少しの間だけの同い年
年が明けたら
また僕がひとつだけ
おじさんに近づくけれど
君も後を追ってくるから
大して嫌でもないや