詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
僕は何もかもを失いそうになる程
君を待ち望んでいたに違いない
逢えない君に逢えたらいいと
想いばかりが交錯している
想いばかりが迷路の中で
君を探して止まず走る
何もかも失うことが
代償でもいいから
生れてくる筈の
生命ある君と
お母さんと
僕たちの
未来を
歩む
夢
かなえたい
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今日
君は元気な産声を上げて
明日から
総てが未知なる世界へ踏み出すはずだった
無力な僕は
そんな君の未来を守ることが出来なかった
許されるはずのない僕は
君を忘れずに生きていき
苦しさと無力感と
君と
君のお母さんが居ない空虚に苛まれながら
僕は未来を生きて行く
君をこの手に抱けないこと
至極当然のことながら
とても残念だ
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解けた長い髪
振り乱し
はだけたブラウスで
荒い息を付く
重なった時間だけ
永遠が肩を抱く
触れ合った時間だけ
気持ちが暴走する
朝も夜もない部屋
たどり着く場所は
一体何所なんだろう
何時なんだろう
甘い声でまた耳元で囁く
もっと触れていたい
もっと側に居たい
もっと時間を忘れたい
この空間と時間と二人が永遠だったらそれこそ
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『愛してる』なんて言葉は
誰もが一度は使ってて
安売りされてるのに
あなたから言われると
胸が締め付けられる想い
私が口にしたら
あなたは耳まで真っ赤
一日一度は聞きたいな
あなたが真顔で
耳まで真っ赤にして
言ってくれる
愛してる
を
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涙に濡れて眠れない
一つ目の夜を越えられたら
寂しさに負けそうな
二つ目の夜を越えてみよう
微熱混じりの孤独が続きそうでも
また繰り返しそうになっても
三つ目の夜を越えたらきっと大丈夫だから
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君を嫌ってしまうには
あまりに理由がなさ過ぎて
君を好きだと想うにも
あまりに理由がなさ過ぎる
君が離れていくのを
このまま黙って見過ごす
それを許せるほど僕はまだ達観してない