詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
帰り道で君に似た人が通りかかる度に
思わず声をかけてしまいそうになる
青いバラが開発されたと聞いただけで
思わず君に送りたいと思ってしまう
君への造りかけのオリジナルのカクテルを完成させようと
思わずリキュールを買ってしまう
新しい料理を君に食べさせたいと
思わず冷蔵庫に入れてとって置く
君に会いたいと
思わず叫びたくなる
会えない時間
会えない日々
いつまで我慢すればいいんだろう
君のための帰り道
君のための青いバラ
君のためのロイヤルウェディング
君のための手料理
君の名前
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自己主張を重ねてみたら
あっけなく崩壊するような
強固な心
自己主張をプレス機にかけたら
たやすく千切れるような
頑丈な心
矛盾でできたセメントで
固めて築き上げた
堅固な心
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次はもう君が住む街の駅
流れる景色は遠くに来た事を示し
刻一刻と君に近づいているのがよく分り
一秒でも早く着かないかと
少しイライラしてみたりソワソワしてみたり
君に会える喜びを今か今かと昂ぶらせて
君にどうやってそれを伝えようか考え始める
そんなことになれば今少し時間がほしい
などと想ってしまう
そうしたら知らぬ間に駅に着く
君は居ない
でも君は居ない
それでも君は居ない
どうしても君が居ない
本当に僕の心の中だけの存在になってしまったのかと
想ってしまう悲しい想像
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TVの星占いで君の星座に
より強く目が行って
自分のを見るのを忘れるくらい
その内容を凝視してしまう
占いなんて信じない性格なのに
詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
僕の想いの全ては
君だけに向けられていて
もう居ても立っても居られないほど
落ち着かない日々を過ごしています
一日一秒たりとも
君を思い出さないときはありません
君に手紙を書こうと想います
二人にしか分らない
あの子の名前で
なんて書こうか迷ってます
でも君とあの子の誕生日には
きっと近くに居ます
詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
そこは尾崎豊のモニュメント前
さまざまな落書きと
町を行きかう人々の群れ
夕方の陽光が橙と葡萄酒に
灰色のビルと無機質な街と雲を染め上げてた
「俺は負け犬なんかじゃないから」
このフレーズが頭を巡った
まだまだ腐っていられないと
改めて思わせてくれる
でも ねぇ 愛する人
どこに行けば俺たちはたどり着けるだろう
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震えるほどの殺意はいつもいつも
自分の中に押し殺してきて
もう全てを投げ打ってでも
返して欲しいと思う命
自分の中のピアニシモな重い想い