詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
溜まっていく
重なっていく
積み上げられていく
誰にも言えない 何も癒えない
黒い渦
傷だらけ
壊れて ひび割れて
きっと最後には捨てられる
詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
愛されている瞬間がわかった
大切にされている瞬間が見えた
会いに来てくれる瞬間が嬉しかった
別れる瞬間が痛々しかった
次の日に学校で会える瞬間が待ち遠しかった
その全ての瞬間が永遠であればと願わない日は無かったよ
会えなくなった瞬間だけは永遠なのに
詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
今日一日を振り返り
何が在ったかと模索してみても
乾いたボクの手のひらには
結局何も残ってなくて
いつもいつも
同じ毎日を繰り返してる事に気付く
夜が来て眠りについて
朝が来て目が覚めて
何事も無かったかの様に
同じ作業を繰り返す毎日
一度は愛した君が居なくなったその日からの事
月日は流れたんだ
幾度と無くそう想ってみて
やっと辿りついた今日
この日の朝に感謝しよう
愛を取り戻す事が出来た日の朝
詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
過去が過去だけに
私には未来が無い
きっと同じ事を繰り返すのが
手に取るように解るから
恋も仕事も遊びも何もかも
私が私自身で私の未来を否定する
そんな私を見てくれたのは
叱ってくれたのはあなたでした
ではあなたが私の未来を見せてくれるのですか
その問いには答えを出してくれない
自分で見つけろ
と言う事なのかな
詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
私の手
いつも綺麗にしてた私の手
仕事で荒れた私の手
働いている人の手だと誉めてくれた私の手
指輪の跡がくっきり残った私の手
あなたへの想いが刻み付けられた私の手
今は何をこの手で掴もうとして
何を壊そうとしてるの
詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
ブレスが切れたと泣いた
僕が直して喜んだ
千切れた関係は
このブレスの様に
直してみるのもいいね
新しく買い直すのではなくて
もう一度繋ぎ合わせて
ずっと大切にしていたいね
詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
そこに何かを求めたその人のその心の内なんてそれこそ読めやしない
だから人の眼なんて気にしないで真っ直ぐに歩んでいける
そんな姿に憧れてみてもその人になれないことを知っている
だからその人を越えて行こうと努力はしてみるよ
報われなくてもね
詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
例えば風邪をこじらせて一人で苦しんでいる時にそっと差し伸べられた手はとても優しく暖かく気持ちよく涙が出るほど嬉しくなって握り締めてしがみついて二度と手放さない様に抱え込み今まで感じてたありったけの孤独や恐怖をそこにぶつけてしまい代わりに安らぎと安心と愛情で満たしてしまう
そんな感覚
詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
もしキミがこれを見たなら
きっと私の真実を知ってもらえると想うの
でも
ずっと私と一緒に居たあなただもの
きっと見抜いているよね
私はあなたが想うほど優しい人間ではないの
どうしようもないくらい甘えん坊で
寂しがり屋で
物凄く我侭で
ただそれをあなたには見せなかっただけなの
あなたに嫌われたくなかったから
あなたの瞳には
綺麗な私だけを
写しておきたかったの
これだけでも物凄い我侭だって解ったでしょ
うんざりしたんじゃない
でも本当に優しいあなただから
そんな風には想わないで居てくれる
それはそれで嬉しいけれど
本当の私をさらけ出すには
自信も勇気も足りなかった
あなたの前では特にそう想ったわ
ねぇ
何故私をあんなに大切に想ってくれたの
私にそんな魅力あったの
だったら少しは自信持っていいの
もしこんな私でもよかったら
追いかけて捕まえてくれる
もう離さないでいてくれる
少しだけそれを期待して
あなたから離れるわ
さようなら
かしこ
追伸は書かないわ これだけでまた別の手紙が出来そうだもの