詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
27時
真夜中の非常識な時間の電話
酔っ払いかと想い
無視を決め込む
暫くして
再び鳴る呼出音
受話器の向うの君の涙声
どうした
と
3回聞いて
答えが無い
受話器を置いて
車の鍵を乱暴に掴み取り
暗闇を照らし出す
自分だけの法廷速度で30分
信号なんて足枷はぶっちぎる
今日もまた
闇夜の密会が始まる
そんな毎日
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体中から全ての力が消え失せても 一握りのプライドと
心の底からあなたを想う気持ちがあれば 私は立ち上がれる
あなたの下に辿りつくまで 私は決して諦めない
あなたが私を見放すまで
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言葉は使うものではなく
伝えるもの
キミに改めて教えられたよ
でもやっぱり
愛してる
なんて想いは
口にするのは
少し照れくさい
だから言わない
あ
そんなに膨れた顔しないでよ
本当に心の奥底から
想った時にだけ
伝えるからさ
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雨の降る日って
不意に物悲しくなったりとか泣きたくなる時って誰にだってあるよね
ボクじゃキミの力になれないかな
明確な答えを出せるほど大人でもないけど
何も出来ないほど子供でもないと想うよ
気を紛らわせる事ぐらいは出来るから
少しでも張り詰めた物を柔らかくするぐらいはきっと出来ると想うよ
確かにボクには他にも大切な人や物はあるけどキミの為に作れる時間がないわけじゃない
キミの事だから何でもないって虚勢を張ってさ 周りに気を使って虚勢を張り続けるだろうけどさ
少しくらいは素直になって話してみてよ
想いや言葉を無理矢理纏めようとしなくても良いから
ありのままのキミで良いから
雨に濡れても誇らしげに咲き続ける椿の華のようなキミに戻って欲しいから
少しは頼ってね
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キミのその
哀しみの泪が濡らして翼で
再び大空を舞う日が来るまで
ボクの胸で眠ってるといいよ
僕の願いはね
キミがいつもあの大空を
誰かに制限される事無く
自由に羽ばたいて欲しい
たったそれだけの事なんだよ
疲れたら僕の胸へ休みに来て
ボクの輝ける天使様
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あなたの笑顔が優しいから キミが離れていくのが恐いから
あなたの眼差しが暖かいから キミに泣いて欲しくないから
あなたが柔らかく抱きしめてくれるから キミと全てが同調してるから
私は 僕は 何も言えなくなる
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あなた宛に届かない手紙を書いた
何通も
何通も
書いては捨てを繰り返し
せめて想いだけは届いて欲しいと
いつも願っては諦め
諦めては願って
何通も
何通も
送らない理由は
ただ一つ
あなたに嫌われたくないだけなの