詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
一人になる夢を見る
一人になる夢を見て
一人になる夢を見て膝抱えて震えて
一人で丸くなって眠る
また一人になる夢を見て
また一人になる夢を見て膝抱えて震えて泣いて
また一人で丸くなって眠る
いったいどれだけ繰り返したら怖くなくなるの
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君は必ず誰かに「愛されてる」と想うよ
僕はずっと君を「愛してる」から
時折
他の女の子と話すけれど
やっぱり
君が一番可愛いと想ったり
君と話す内容が一番だと想える
君には僕よりも幸せになって欲しい
僕らには消せない罪があるけれど
それでも君には幸せであって欲しい
神様もサンタクロースも信じないけれどこれだけはお願いしようかな
七夕の日の短冊も
初詣も
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今ここに君の名前書き込んで行ったら
君は見つけてくれるだろうか
街中に君の名前書いて回ったら
君は見つけてくれるだろうか
パン屋のアルバイト募集の看板に
君の名前書き込んだら
君は見つけてくれるだろうか
もし見つけてくれるなら
僕の名前も小さくこっそりと
書いておこう
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不意に君が車を走らせた行き先は
以前の相手の住む街
何を確かめに行ったのか
後悔すると分かっていながら
何を確かめに行ったのか
怒りにも似た悲しみに苛まれるのに
今の僕はその時の相手と同じなのだろうか
詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
今一番に望むことと言えば
案外
記憶喪失だったりする
記憶の怪物が
毎晩毎晩
僕を壊しにやってくるから
懐かしい顔から
もう二度と会わない経験まで
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今年もまた復興のネオンの『華』が開いた
毎年
その下に立って点灯の瞬間を見るんだ
友達に話しかけられて
ついそのタイミング逃しちゃうけれど
この街の復興の光は
私たちの誇り
お洒落が似合うこの街の
『華』が似合う街の
私が好きな港の街の
帰り道の椿の垣根もライトアップしてくれれば
は
私の個人のワガママ
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そんなに大切なのか
これから来る日が
毎年のようにそう想う
ここ十数年この日を心から楽しんだ事もない
本当の顔も知らないキリストさんの2,000歳の誕生日を祝う気にもなれないが
特別な人が居ても一緒に暮らそうなんて想わない
二人で過ごす、ありふれた日常のほうがとても大切
だから別に一人の年でも二人の年でも
僕にとっては変わらない一日
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神経細胞がゴチャゴチャ
ニューロンが云々
エストロゲンがあれやこれや
大脳新皮質があーだこーだ
いーぢゃねーか
そんなのどーだって
要は君に恋しただけなんだ
詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
雨が雪に変わって
雪がまた氷雨に変わって
捨て猫が悲しそうに天を仰いだ
暖めてあげたいけれど僕には何もない
ごめんね
今日君にエサをあげても
明日には君は